PROGRAM人間力向上プログラム

アクティブ・ラーニング - 総合的な「人間力」の養成 -

人間力向上は、友人や教員とのコミュニケーションを含め、学校生活の様々な場面で行われます。
学校行事最大のイベント「帝京祭」では、中学1年生から高校3年生までが一つにまとまり、構想・企画・準備に当たり、全校生徒で盛り上げます。体育祭は、紅白二つの団で構成されますが、そこでも縦割りの「人間力」が活かされます。

また本校では特に中学1年・2年の人格形成期に連続的な実践的取り組みを行っています。自分と向き合う様々な体験の中で、集団の中で自分の個性を活かす力、「在りたい自分」に向けて本気で取り組む姿勢を育てます。

中学1年生

1年次における人間力向上プログラムでは、集団の中で自分を出し、それぞれの個性を活かしながらグループに貢献していく力を養います。 この学年ではグループにおける関わり方を考えるプログラムを提供します。

中学1年生の取り組み

時間 プログラム
4月 7時間 オリエンテーション
コミュニケーション実習
6月~7月 3時間 カントリーキャンプ
9月 3時間 キャンプ振り返り
11月 1時間 研修報告会(授業参観)
1月 3時間 コンセンサス(合意形成)実習
3月 2時間 1年間の振り返り

中学1年生「チャレンジキャンプ」生徒の感想より※現在のプログラム名:カントリーキャンプ

「クラスの力を結集する」を目的に、3泊4日のチャレンジキャンプの活動をしてきました。1日目と2日目はグループ活動で、それぞれオリエンテーリングとアドベンチャーラリーを行いました。3日目はクラス対抗いかだレースを行いました。各クラス悪戦苦闘しながら頑丈ないかだを製作し、そして競争しました。2組が他のクラスに差をつけての1位でした。この日の活動はとても楽しい一時でした。最終日は「クラス対抗ウォール」でした。3.5mの壁をグループで助け合い、協力して登りきるのです。必死に全力で一生懸命がんばりましたが、成功するにはかなり厳しかったようです。天候にあまり恵まれない4日間でしたが、全員意欲的で積極的に取り組み、達成感を実感できる貴重なチャレンジキャンプでした。

中学2年生

1年次でのグループ活動を踏まえて、2年次では「集団」から「個」に焦点を変え、さまざまな集団の中で、まわりに流されず自分らしさを表現していく力を養います。
この学年では、自己確認を中心に他者との違いを確認・受容する自己確立のためのプログラムを提供します。

中学2年生の取り組み

時間 プログラム
4月 4時間 コミュニケーション実習
5月 3時間 グループによる課題解決実習
10月 4日間 ボランティアキャンプ
11月 3時間 キャンプ振り返り・フィードバック実習
1月 3時間 目標設定
3月 2時間 1年間の振り返り

中学2年生「ビジョンクエストキャンプ」生徒の感想より※現在のプログラム名:ボランティアキャンプ

わたしは今までなんとなく毎日の生活を過ごしてきたので、自分にはどのくらい力があり、どれだけのことができるのだろうということを真剣に考えたことがありませんでした。今回のキャンプの目的は「自己の限界に挑戦する」ことだったので、この機会に自分を試してみようと思いました。初日がハイエレメント、2日目はカヌーとマウンテンバイクでした。どれも自分なりに努力してチャレンジしたつもりですが、夜の振り返りで、「まだ、周りに流されて限界に達していない」と感じていました。辛さよりも楽しさの方が勝ってしまいました。しかし、3日目の長距離ハイクでは、42.195㌔という距離を歩いたり走ったりするなかで、楽しさよりも辛さの方が圧倒的に勝り、長時間その辛さに耐えて頑張り抜きました。前日までは「わたしは歩ききれるのか?」という不安ばかりでしたが、歩き終わったあとは、とてもすがすがしい達成感を味わうことができました。このキャンプに参加したことによって、「わたしもやればできるんだ!!」という自信がついた気がします。