MESSAGE FROM THE PRINCIPALS校長挨拶

高等学校中学校校長挨拶

帝京大学可児高等学校中学校校長 加藤昭二

 地球規模での環境問題や様々な課題を目の前に、「持続可能な未来をつくる」という大きな目標が突きつけられている二十一世紀は、多様な価値観がせめぎ合っている苦しい時代です。それゆえ、グローバルという単一化でなくインターナショナリズムによる多様性を尊重し、協働的な社会こそ、日本が目指すべき姿であると考えています。また、新型コロナウイルスの感染拡大は社会の仕組みや経済、生活様式、学校生活までも激変させてしまいました。ようやく、コロナ禍前の日常が戻りましたが、ポスト・コロナ時代、世界がどこに導かれるのか、はっきりと見通すことができません。こうした時、新たな価値を創造していく個の力を育成するために、中等教育では思考力・判断力・表現力や、主体性をもって多様な人々と協働する態度などの育成が求められていると思います。

 公立、私立多くの高等学校・学科があり、「学びの選択肢」が様々にある中で、本校の特色や教育内容に興味・関心を持ち、毎年多くの生徒諸君が県内外の中学校から入学しています。国公立大学や難関私立大学へ現役合格を目指す人、寮生活や部活動を通して自己の能力を最大限に伸ばし、チャンスがあればプロスポーツの世界で活躍したい人など、帝京大学可児高等学校で学びたいと願う皆さんが集まり、それぞれの進路実現を図っています。

 本校では工夫されたカリキュラムにより学力の向上、主体性を伸ばす教育を大切にし、また、ICT機器や学習支援クラウドサービスを積極的に利用し、生徒自らが「いつでも、どこでも学べる環境」を備えています。これからの時代、急速に進むテクノロジーと世界の人々との共生ができるよう、生徒の皆さんの「未来ファースト」を最優先とした学びの環境を整えています。新たに国際バカロレアIBディプロマ・プログラムのコースも設置されています。だれもが人生の主人公として未来を拓くためにも、高等学校はただ単に卒業することが目的ではなく、生徒一人ひとりが自ら学ぶ場として、「分からないことがあるから、学ぶのが楽しい!」という気持ちで、本校でさまざまなことに挑戦しながら、新しい自分を発見し、自己の可能性を粘り強く追求してくれることを期待しています。本校の『努力をすべての基とする』という建学の精神の原点もそこにあります。

帝京大学可児高等学校中学校校長 加藤昭二